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キャンパスだより

海外旅行:食事編

皆さん、お元気ですか。

国際化委員会のSAITOです。

これまでブログや説明会などを通じて海外旅行の「楽しさ」や「すばらしさ」について紹介してきました。

今回は旅先での<食事>についてお話ししたいと思います。

1. 機内食

ボクの海外旅行は飛行機に乗った時から始まります(正確には成田や羽田空港に着いた時点でルンルン気分♪)。日本からグアム、台湾などの近間(ちかま)で数時間、ニューヨークやヨーロッパの主要都市になると10数時間、直行便のない国ではさらに長時間機中で過ごすことになります。その間のボクの最大の楽しみといえば何といっても機内食!多い時には一回のフライトで3~4回。日本食あり、目的地のメニューあり、サンドイッチ程度の軽食あり。ほとんどの時間をシートに固定され、動けない割には食欲旺盛、いつも美味しくいただいております。

たまに「私って、機内食はダメ」とか「機内食って美味しくないのよね」「そうそう私も~」なんていう声を耳にすることがあります。機内食LOVEのボクにとってはいささかカチンとくるノイズ。こういった連中にはおとなげないのを承知のうえで一言いわせてもらいたいと思います。「ここはね、エコノミークラスなの。美食家のあなた方のお口に合うものがお望みであればビジネスクラスやファーストクラスに移られてはいかがでしょう。さぞや、の美味にありつけることでしょう」と。

いずれにせよ、ボクにとって機内食というのは旅の大いなる楽しみの一つなのであります。

※図らずもボクの座席のグレードが皆に知られてしまった。嗚呼。

2.旅先での食事

ボクは旅先では原則、その国の食事をいただくことにしています。これまでいろいろな国を訪れ、様々なものを食べてきました。アメリカでは特大のホットドックを頬張り、ロンドンのパブではフィッシュ&チップスをつまみ、ドイツではソーセージにビールの大ジョッキ、ナポリの街でピッツア・マルゲリータ。インドでは直球勝負でカレー、ジャマイカではスパイシーなジャークチキン、インドネシアではミーゴレンにナシゴレン・・・。

スィーツも大好きなボク。

オーストリアのウィーンでは元祖ザッハトルテ、パリでは本家アンジェリーナのモンブラン、ローマといえば定番のジェラートなど。

変わったところではワニの唐揚げ(低脂肪、低カロリー、高たんぱくで臭みもなくまさに鶏の胸肉のような食感と味わい)、ハトのローストや雀の串焼き、ダチョウやバッファローのバーベキューなどなど。名前や姿かたちにはいくらか引いてしまうこと(もの)もありましたがそれぞれみ~んな美味しくいただいてきました。

ヴィーガンの皆さん、ごめんなさい。

<感想>

  1. 正直なところ、中には看板倒れ(評判ほどではない)や「名物にうまいものなし」を地でいくもの、日本人の口には甘すぎたり辛すぎたりしてなかなか喉を通らないものもありました。
  2. ボクの旅先での食のポリシーはできるだけ現地(その国)の人と同じものを食べる、というもの。ツアーでは日本語メニューのある清潔でお洒落なレストランで食べることもありますが、基本的には屋台やジモピー(地元ピープル)で混みあっている食堂に入るのがボクの好み。出てきたものに仰天し目を白黒させたり、冷や汗を流しお腹を抱えてトイレに駆け込んだこともありました。でも振り返ってみれば店のスタッフとのたどたどしいやり取りも含め、全てが楽しい想い出です。
  3. ボクは食材にも少なからず興味があり、時間が許せば街中の市場に出かけます。場内に一歩足を踏み入れれば豊富な食材に目を見張り、食に対するこだわりに感心し、人々の発するエネルギーに圧倒されます。ただ、市場によっては鼻が曲がるほどの臭気に閉口することも。だって、あの熱気の中で皮を剥かれたカエルや毛を毟られたウサギ、加えてぶつ切りにされたお魚が山のように積まれているんだもん・・・想像できるでしょ。

3.これは・・・はダメ。

海外ではびっくりするような経験をすることが多々あります。人種や歴史、気候風土、文化が異なるのですから当然ですが、その中の一つに<食事>があります。好き嫌いなくグルマンでならすボクであってもこれだけはダメ(食べられない)というものがありました。以下、そのいくつかを紹介しましょう。

①韓国のポンテギ。

これはカイコの蛹を繭ごと茹でたもので、見た目と独特の臭いにボクはギブアップ。妙齢の女の子が美味しそうに口に入れているのを見ると、もう・・・ダメ。

☛ダメ度:×××。

②ベトナムのホビロン。

これは孵化直前のアヒルの卵を茹でたもので殻を割るとほとんどヒヨコ、が現われます。味もグッドで滋養強壮に効く、といわれるもののそのインパクトたるや強烈。よってボク、速やかに退場。

☛ダメ度:××××。

③パラオの蝙蝠(こうもり)スープ。

これは見たまんまの蝙蝠君(日本のものとは大きさや迫力が違います!)が丸ごと入ったスープです。仰向けでお湯(スープ)に浸かりながら羽を広げ、牙をむいた無念の表情?で供されます。かわいらしい顔をしたお店の女の子から「オキャクサン、コレスゴクオイシイヨ、ホネマデシャブッテ、ダイジョ~ブヨ」にボク、降参。敢え無くダウン。

☛ダメ度:×××××。

世界を見渡せば、イモムシやゴキブリ・タガメ・カメムシ・サソリなどを食している国も、また羊の頭の丸焼きや地ネズミを食べる地域もあるようです。我々一般的な日本人の感覚からすればそれらは「ゲテモノ」とか「グロテスク」というジャンルに括られるもの。

では日本はどうでしょう。一部地域では昔から蜂の子やイナゴを佃煮などにして貴重なたんぱく源にしてきました。那覇(沖縄)の公設市場では豚の顔の皮(チラガー)がそのまま売られています(煮たり、蒸して食べるようです)。また朝食の顔である納豆・梅干し、生卵。身を捌かれてなお、口をパクパクさせている魚の活け造りやケロイド状に焼きあがったマグロの頭、さらには「シーシェパード」などの過激な環境保護団体が目の敵にする鯨料理。外国からの旅人の目にはどのように映るのでしょうか。

な~に怯むことはありません。臆することもありません。我々は胸を張ってこう答えたらいいのです。これが日本の食文化である、と。同時に上記の3-①~③もその国の大切な<食文化>であることを真摯に受け止める必要があります。いうまでもなく食は文化であり、その国固有の財産。お互いの違いを認め合うところから相互理解はスタートします。お互いの文化(食も含めて)を尊重することで信頼関係は醸成され、ひいては世界中の人々の絆も深まっていくのではないでしょうか。

「百聞は一見に如かず」といいます。さあ、皆さん海外に出かけてみましょう。

あなたのその目で見、その耳で聞いてみることです。そしてあなたの口でその国の食べものを味わってみることです。屋台で、食堂で、レストランで・・・。食事の場には笑顔があふれています。食を通じて国を異にする同士が旧知の間柄のようになることもそう難しいことではないでしょう。またそこでの食体験から我国日本を見直してみるのも一興かもしれません、ね。

海外での食事を是非、お楽しみあれ。

★おまけ:食事方法・マナー・タブー

世界には大きく分けて三大食事方法があります。その一つは東南アジアや中近東・アフリカに見られる<手食>、二つ目は日本・中国・朝鮮半島などの<箸食>、三つめが<ナイフ・フォーク・スプーン>を使うヨーロッパや南北アメリカなどの国々です。「そんなことは知ってマ~ス」と皆さんはいわれるでしょう。では実際に手指だけで食事をしたことのある人は手を挙げてください!(ボクはインドやドバイで経験しましたが、結構難しいものですよ)

食事のマナーも国によって違います。食器を持つ↔持たない、音を立てる↔立てない、食事を残す↔残さない。他にも食器を並べる場所(位置)など。

宗教によっては食べてはいけないものもあります。有名なところでは神聖とされる牛を食べないヒンドゥー教。またイスラム教では豚肉は食べません。さらにアルコールもNG!

・・・ことほど左様に世界は広い、ということです。

最後に

今回タイトルに<食事編>なんてつけたものだから皆さんの中にはこの先も<○○編>というかたちでこのブログは続くものと思われる方もいるかもしれませんね。でもこの先続くかどうかは保証の限りではありません。諸般の事情で今回のみ、ということもありうることは皆さんにお断りしておきたいと思います。あしからずご了承ください。

ペコリ。

by A.SAITO