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こども学科

「場面別でよくわかる! 連絡帳の書き方&文例集」(ユーキャン)で伝えたいこと

「クラスの人数が多いので、書くのが大変!」「毎日のように長々と書いてくる保護者に付き合いきれない」「せっかく書いたのに、保護者からの反応がない」など、多くの保育者から連絡帳に関する悩みを聞きます。

連絡帳は、園と家庭をつなぐメッセンジャーです。園での子どもの様子や保育者の願いを保護者へ知らせ、また家庭での子どもの姿や保護者の思いを保育者へ伝えてもらいます。そして、子どもの成長が見られた際には、ともに喜びの言葉を交わし合います。

さらに、連絡帳には育児相談の機能もあります。保護者の悩みを保育者が温かく受け止め、知恵を出し合うのです。子育てに不安を感じる保護者を支えることも、大切な役割と言えるでしょう。

このように、大事な連絡帳だからこそ、短時間で上手にまとめることは、ベテランの保育者にも難しいものです。一つ一つの出来事や、その時々の子どもの姿を誠実に伝えることを心がけましょう。

本書は、本学非常勤講師の原麻美子さんに0.1.2歳児のページを担当していただきました。保育園園長の経験を踏まえた生き生きとした描写と温かな語り口から、学ぶことは多いでしょう。

書かなければならないのなら、いやいや書くよりも、楽しんで書きたいものです。連絡帳を書く喜びと手ごたえを、近い将来、ぜひ味わってください。

(こども学科 学科長 横山洋子)