新年度を迎え、図書館への思いを新たに

sakura

四月、新たな年度が始まり、そしてたくさんの出会いが生まれる月となりました。本学でも新入生を迎え、ガイダンスが始まっています。

sakura 在校生から新入生へのメッセージ

 

昨年の今頃は、登校もままならず、遠隔授業という新たな授業手法に翻ろうされる日々でした。

この一年間の経験は大切だと思います。新型コロナウイルス感染症が収束することはありませんでしたが、感染症に罹らないための工夫を考えてきました。三密を避ける、マスクをする、そして手洗い・消毒を徹底するなど、自分たちでできることをしっかり行い、この感染症から身を守るすべを学んできました。しっかりと対応していきましょう。

さて話は変わりますが、一昨年から「いすみ市図書館調査検討委員会」に関わってきました。

千葉県内の“市”で図書館が未設置な自治体の一つがいすみ市です。いすみ市には、公民館図書室があり、そこが図書館としての機能を果たしていますが、条例で設置された図書館組織はありません。

そのような中、いすみ市は図書館の設置に向けた取り組みを始めました。その手始めとして「いすみ市図書館調査検討委員会」を設置して、その可能性を模索してきています。

委員会は、全部で7回行われました。三月一日に私が代表して『いすみ市立図書館(仮称)の整備に向けた検討結果報告書』を太田洋市長様に提出いたしました。この報告書の中では、委員会設置の背景と位置づけ、現状分析と課題の抽出、いすみ市立図書館(仮称)の基本方針、そして求められるサービスと施設についてまとめられています。

元々は、図書館の必要性を認識し、設置に向けた動きを作り上げてきた教育長の赤羽良明氏の指導力も大きかったと思います。また、取りまとめの事務を担当した教育委員会の職員の方々もたいへん勉強されていたことが印象的でした。市民サービス向上のために図書館が設置されることを願わずにいられません。

ただ、新型コロナウイルス感染症の蔓延が自治体に与える影響が気になります。財政状況のひっ迫は否めないからです。せっかくの取り組みを無にすることがないようにしていただき、一歩一歩でも設置に向けた取り組みが継続されていくことを願っています。

昨年度、本学の司書課程を修了した卒業生の内、3名が四月から公共図書館で働いています。図書館で働くことを夢みて、それを実現した卒業生たちです。しかし、図書館で働きたいという希望をもつ学生は多いのですが、働く場は少ないことも事実です。司書として働く場が一つでも増え、市民サービスを担う人材として活躍してもらいたいと思っています。

いつか、本学の卒業生がいすみ市の図書館で働き、地域に根差した図書館サービスを行う姿を夢見ています。

四月、司書課程でも新たな出会いが生まれます。“司書”としての意識をしっかりと持った学生を育てていきたいと思います。

司書課程担当:齊藤誠一

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