冬来たりなば・・・・・・

皆さん、お元気ですか。

毎日、寒いですね。風邪などひいていませんか。

一年のうちで最も寒さ厳しいのがこの1、2月。日本列島には昨年末から猛烈な寒波が襲来。新潟や北陸地方は記録的な大雪に見舞われ、関越・北陸自動車道では数百台の車が立ち往生し、JRのダイヤも大混乱。さらに雪の重みによる家屋の倒壊や雪下ろしなどの除雪作業中の事故も多発。

ライブカメラの映像で見る雪に閉ざされた世界・・・・・・酷寒。

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If winter comes, can spring be far behind?

これはイギリス、ロマン派の叙情詩人シェリー(Percy Bysshe Shelly:1972~1822)の『Ode to the west wind(西風に寄せる歌)』の一節で、日本では “冬来たりなば、春遠からじ”と訳されています。皆さんの中にも聞いたことがある、という人は多いのではないでしょうか。

「寒く厳しい冬が来たということは、暖かい春が目の前に来ている」ということから「今は辛い時期であっても、じっと耐え忍んでいればやがて明るく幸せなときがやって来る」という意味です。

ボクは雪国、新潟の出身。

幼い頃の記憶に雪合戦や雪だるまなどの想い出はあるものの、その多くは辛く厳しいものばかり。深々と降り続く濡れ雪、そのため昼なお暗い鉛色の空。凍てつく道路の上を吹き荒れる雪風。かじかむ指先に霜焼けの頬や耳。ボクにとって、雪はクリスマス・イブ♪”“白い恋人たち♪”などのロマンチックなイメージに重なるものではなく、むしろ意地悪で憎たらしい“白い悪魔 !!”

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だからこそ

麗らかな春の訪れが待ち遠しかった。

厳しい寒さに耐えたからこそ春の温もりが身に沁み、春のやわらかな陽射しが目に沁みた・・・・・・。

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ところでこのところ日本列島には冬の寒波以外に、もう一つの大きな「波」が押し寄せている。いうまでもなく新型コロナウイルスの感染爆発という「第3波」である。

昨年1月にわが国で初の感染者が確認されて以来、3月には政府の要請を受けて小中高校などが一斉休講、24日に東京オリンピック・パラリンピックの延期も決定。お笑い界の大御所志村けんさんの突然(まさか)の訃報に衝撃が走ったのもこの時期。4月に入ると一回目の緊急事態宣言が発令され一時感染者数は減少に転じたものの、7月には都内の接待を伴う店舗などから再び感染が拡大。列島を第2波が襲った。

そして11月末から年をまたいでの第3波。

政府や自治体、専門家等の感染防止の呼び掛けも「コロナ疲れ」や「コロナ慣れ」した人たちには響かず、全国的に感染が急拡大している。

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マスクの着用、うがい・手洗いの徹底と朝晩の検温。「3密」回避にソーシャルディスタンス。誰もが自粛を求められ、不自由を余儀なくされる。

ため息と焦燥。鬱々とした毎日に、暗澹たる気分。

一体、この「戦い」はいつまで続くのだろう。あの「日常」はいつになったら戻ってくるのだろうか。

 

奇しくも、「東日本大震災」から今年で10年。

2011年3月11日、午後2時46分。マグニチュード9(震度7)という日本周辺における観測史上最大の地震が東北3県(岩手、宮城、福島)を中心に東日本全域を襲った。地震そのものの激しい揺れに加え、津波、火災、地盤沈下、液状化、さらに原子力発電所におけるメルトダウンの発生とまさにこの世の地獄、未曽有の大災害だった。ライフラインである電気、ガス、水道は全面ストップ、人々は住む家を失い、数多の尊い命が奪われた。

それから10年。

東北の復興は目覚ましい。

筆舌に尽くしがたい多くの苦難(対象喪失やPTSDなど)を乗り越え、今日を懸命に生きる被災者たち。かれらが希望(ゆめ)を捨てることなく、前に向かって歩を進める姿は我々に人間の強さを、そして日本人の底力を教えてくれる。

 

コロナに翻弄されたこの一年。

ゴール(収束・終息)は未だ見えず、医療崩壊が叫ばれ、ワクチンの効果も未知数、新たに変異種なども報告され予断を許さない状況は今後も続く。

震災とコロナを一律に論じるのは乱暴に過ぎることは承知のうえで、あえていう。

制限された自由と経済的困窮、そして感染者の増加・・・・・・辛く、苦しく、がまんを強いられる日々。やるせない思いに閉塞感が漂う。

それでも

ボクらには水があり、食べ物があり、電気がある。SNSなどを通じて友にも会えるし、何より「巣ごもり」できる家もある。我々にはこれだけのものがある。

“無いものを嘆くのではなく、あるものに感謝せよ”ということばがあるが、全くもってその通り。

希望を捨てない限り、道は開ける。逆境にある時こそ笑顔を忘れず、自分を信じ、この困難に立ち向かおう。

何事にも、始まりがあれば終わりはある。明けない夜はない。止まない雨も、そして出口のないトンネルも・・・・・・。

今を耐え、歯を食いしばって頑張っている君たちを春は待っている。否、春は必ずやって来る。

そう

冬来たりなば・・・・・・。

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こども学科:齋藤 朗