火星がよく見える

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もうニュースなどで聞いているかもしれませんが、火星が地球に接近しています。日暮れが早くなってきたこの時期、陽が沈んだ後から夜中にかけて赤く輝く火星を見ることができます。

赤く見えると言っても、信号機の赤のような色ではありません。橙色のような感じです。これは火星の大地の色です。火星の表面の岩石や土には鉄分が含まれ、これが酸化して(錆びて)赤っぽく見えます。赤い砂漠ですね。

地球と火星はどちらも太陽の周りを回っていますが、地球の方が内側で速度が早いので、ときどき火星を追い越すことになります。そのときに最接近となり、約780日(=2年2か月)ごとに起こります。今回、地球と火星が最も接近したのは 10/6でした。しかしまだまだ明るく見えているので、ぜひ見てみましょう。

火星の軌道はかなり円からずれた楕円なので、どこで接近するかによって距離が変わります。前回、2018年の最接近は「大接近」と呼ばれましたが、今年の接近もそれに次ぐ接近度合い(約6200万km)です。これからしばらくは接近しても距離が遠くなり、次に今回程度に接近するのは2033年以降となります。10年分(?)見ておきましょう。

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《10月25日(日) 20時ごろの星空(千葉市)》

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画像は、10月25日(日) 20時ごろの千葉市から見た星空です。天文シミュレーションソフト「StellaNavigator 11」(AstroArts社)で作成しました。

南西の空低くに、木星と土星が見え、南の空には半月(上弦の月)、そして南東の空に火星が輝いています。一度に、月・火・木・土を見ることができるというわけで、お得ですね。

火星接近については、国立天文台も「火星最接近2020」として、ホームページで特集しています。そちらもぜひ見てみてください。この文章を書くのにも一部参考にしました。

国立天文台「ほしぞら情報」のサイト ⇒ https://www.nao.ac.jp/astro/feature/mars2020/

(by 井芹)