オンライン講義について

今回のブログは、オンライン講義について書きますね。ご存知の通り、新型コロナウイルスの影響を受け、前期はどの大学も面接授業から遠隔講義に移行することになりました。遠隔講義といっても様々です。教員が資料を提示して課題に答えるやり方。オンデマンド動画を作成して配信するやり方。教員の講義を中継して進める同時型。このように、遠隔授業の内容は様々でした。私は、オンデマンド型を採用し講義準備に取りかかることにしました。教員は講義内容を正確に伝えることができ、学生もその内容を見返すことができる、と考えたからです。この方法で講義資料を作る前は、気楽な作業だと考えていました。パワーポイント資料を前にマイクに向かって講義の内容をしゃべるだけですから。

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ところが・・・、実際初めてみると、この方法が心身をともに蝕んでいくことに気づきました。音声を入れていくと言い間違えが度々起こるので一時停止、そして削除。撮り直し。最初の頃は、たった1枚のスライド動画に30分も費やしていました。昼に録画すると、救急車の音、廃品回収車の音、高齢者のオレオレ詐欺防止パトロール隊の音などが頻繁に聞こえてきて、一時停止、そして削除。それを避けるため深夜に録音しようとすると、今度は近所の子ども鳴き声や〇〇族のバイク騒音が。。。一時停止、そして削除。撮り直し。外に雨が降る中録音したところ、ある学生から「ちょっと怖いですぅ~」と言われたことも。

結局、昼間よりもまだましということで、毎回の講義を深夜に録音することにしました。前期は月から金まで毎日講義がありましたので(しかもすべて新規科目で一から作成)、深夜2時、3時まで録音、翌朝起床しその日録音する講義の準備、また深夜2時、3時に録音、翌朝起床しその日録音する講義の準備、、、その間に課題提示やら課題提出確認などをこなす、を繰り返していたらいろいろな面でバランスを崩しヒサンな状態に・・・。

これは大変な作業である、ということを実感しましたので、いろいろな方法を試しながらなんとか前期は乗り切りました。こうした状況の中でもなんとか続けることができたのは、学生の励ましの言葉です。「今回のここの説明はとても勉強になりました。次回の講義も楽しみにしています」、と言ってくれるだけで救われます。後期は面接授業に移行しましたので、オンライン講義の大変さを実感することは少なくなるでしょう(とはいえ、兼任先はまだ動画配信で進めていきます)。しかし、いつまたオンライン型講義に戻るかわかりません。そのようなときに備え、これからもいろいろ工夫しながら乗り切っていきたいものです。

(by 栗田健一)