言葉のちから

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緊急事態宣言も解除され、少しずつ、少しずつ「with コロナ」が日常になりつつあります。

自粛生活はほんとうに大変でしたね。うわーっと叫んで、大声で泣きわめきたくなる時も、正直何度かありました。「できることを精いっぱいやるしかない」、ということはわかっています。それでも、ほんとうにこれでいいのか、他にできることはないのか、自問自答の毎日でした。

そんな中、二通の手紙をもらいました。一通は、学生から。もう一通は、この春卒業していった人から。

学生からの手紙には、近況報告の後、こうありました。

「私は自粛生活を始めてから、どれだけ今までの日々が幸せにあふれたものだったかということに気づかされました。大好きな友達と励まし合いながら毎日短大へ行くこと、母と近くのスーパーへ行き、夕飯を何にするか話しながら買い物をすること、彼氏とデートすること(笑)…本当に全てが当たり前のように感じていましたが、そうではなかったのだと学びました」

千葉県内の保育園に就職した卒業生からの手紙には、こんなことが書いてありました。

「先日、「17人の観察実習記録」を読み返しました。保育現場に行って観察をする、メモを元に振り返りまとめる、クラスメイトとさらに読み深めて意見交換をする。その繰り返しで私はたくさんのことを学びました。特に保育を振り返ってよく考え、反省することや、様々な意見を取り入れることの大切さを強く感じました。現在は在学中に得たものを活かし、一日を振り返り、学んだことや困ったことをまとめています。また、先生方の姿を観察して学び、取り入れるようにしています。」

二通の手紙から私がどれほど励まされたか、言葉にし尽くすことができません。何度も何度も読み返し、今は研究室の壁に飾っています。嬉しい、という気持ちももちろんあります。教え子たちからもらう手紙は、いつでも本当に嬉しいものです。でも、それ以上に、私はこの二通から「よし、私も頑張るぞ!」というパワーをもらった気がしているのです。

人との距離を意識しなくてはならない今、会いたい人や顔を合わせて当たり前だった人と会えない今だからこそ、言葉は人と人とをつなぎ、力強く響くのですね。二通の手紙から、このことを教えてもらいました。

願わくば、自分も人を励ます言葉を生み出すことができますように。そんな風に思いながら、日々過ごしています。

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(波多野)