並木の徒然日記

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ところで、徒然とはどういう意味だろう。徒然とは、辞書によると「次から次へと物思いにふけること」であるらしい。次から次へと物思いにふけるにはいいですが「次」と「次」の間に因果関係があることを要するのでしょうか。また、「ふける」とは物思いのほか、趣味にも「ふける」などと用いることもあるらしいです。

ブログを書いている時期は、4月17日にコビット19(コロナウイルス)により全国に緊急事態宣言が発出された直後のことです。学校も緊急事態宣言の影響を受け休校となり、わたくしの予定された生活も変わってしまいました。テレビ、新聞、ネット・・・、すべてコロナ、コロナで気が病んでいる頃で。さみしさ病という病(やまい)に罹っています。先生生活40年以上のわたくしにとり学生に会えない、話せない・・・、これは病(やまい)に罹るには十分なのです。「おはよう」、「元気?」「がんばっているね」「さようなら」のない学校はさみしさで満たされています。

嫌なことがあると、それを忘れるために、嫌なこと以外で頭の中をいっぱいにするようにしています。そこで、徒然日記と称して考えたことなどをノートに記したことを紹介します。

およそみじめなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心である。」(およそ2000年前の哲学者セネカの名言)

地球誕生からおよそ46億年、地球は5回の危機に直面しました。その最も有名な生物の大量絶滅は、6500万年前の白亜紀の終わりに発生しました。このときは恐竜やアンモナイトを含む75%の生物が死に絶えたそうです。コロナの影響で心が病んでいると脳みその奥底にあったそんな記憶まで掘り起こされました。そんなとき思い出したのが冒頭のセネカの名言です。

昨年の今頃は、学園の建学の精神である「片手に論語 片手に算盤」(渋沢栄一)について語り、簿記の起源について講義をしていました。また、「日商簿記検定のための課外授業が始まりますよ。」とアナウンスしていました。興味ある人は、2019年5月のブログを検索してみてください。

「どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。」(渋沢栄一)

ペラと開いた本に記されていた名言です。う~ん、生きるために必要な力と何だろう。

中学生の頃だった。「あいつは、頭がいいからやればできるのになぁ」と言われる同級生がいた。この「やれば」がむずかしい。この見えない内側の力を潜在能力というのかもしれません。潜在能力を引き出すには「勉強」すればよいのです。では勉強と何か。国語辞典には「努力をして困難に立ち向かうこと。」と書いてあります。勉強という行動を起こさなければ永遠に潜在能力は目覚めることがなく埋もれたままになってしまいますね。

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釣り(多摩川・家から自転車で10分ほど~写真参考)、ゴルフ、読書、映画、音楽、筆記具蒐集は、わたしの趣味です。時間を忘れさせてくれる楽しみでもあります。その「楽しみ」こそ力の源泉であると思います。楽しさとは、誰からも強制されない、自分自身のものです。こんなときだから、一生ものの趣味を見つけてみてはどうですか。

多摩川の写真

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「三丁目の夕日」という映画があった。この映画は見る世代により感慨が相違するに違いないとおもいます。この世界を知らない世代はCGに感動し、この時代を実体験した世代は走馬灯のように過去の記憶が蘇ってくるにちがいありません。映画の3丁目は夕日に染まっていましたが、当時の私の膝は舗装されていない道(ごろごろ道と呼んでいた)の小石につまずいて、いつも「赤チン」で染まっていました。自宅の真空管テレビ、ダイヤル式の黒電話と赤い公衆電話、給食のコッペパンと粉ミルク、お祭りのアセチレンの匂いとあんず飴、ゴジラを観た映画館、窓口で買う電車の切符と駅員さんの切符ハサミ、小学校の木造校舎と便所(トイレではない)と石炭ストーブ、小鮒を釣った小川、自宅から学校までの複雑で怪奇な通学路・・・、とりとめなく思い出します。脳みその奥底に埋もれていた記憶が因果の糸に引っ張られて引き出されます。脳みそは大変に上手くつくられているようですね。

3月は別れの月、4月は出会いの月ともいいます。数年前の2月頃、大粒の涙を浮かべて泣いていた学生がいました。理由を聞くと「あと2か月で卒業、小学生からの学校生活が最後だと思うと急に悲しくなった。」そうです。楽しい学校生活だからこそ、悲しくなったのかもしれません。

人、過ぎ去りし日を振り返ったとき、楽しい思い出、悲しい思い出が心ひそかにポツリ、ポツリと湧いてくるものです。生きることは、思い出作りの段々道を作りゆくことではないかと感じます。

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わたくしの病を治すには、学生との思い出作りが必要なようです。あと少し、がまん、がまん。つらいけど無理して頑張りましょう。(by 並木)