手遊びの学習、今からでもできますよ!

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■器楽Ⅰ・Ⅱ担当 高木 誠

 皆さん、「手遊び歌」ってご存じですか。自分が保育園や幼稚園に通っていた頃、先生がよく演じてくれましたから。覚えている方も多いでしょう。保育者が「とんとんとんとんひげじいさん~」などと身振りを交えて歌い出すと、それまでそれぞれに活動していた園児が先生に気づき、周りに集まり、その真似をします。一曲終えると園児は、次に先生が何を話し出すか期待し、注目します。次の活動に移る際に園児の注意をひきつけ、次の活動への転換を促すなどの技能のひとつとして、保育者必須の表現力の一つが「手遊び歌」というわけです。

実は私をはじめピアノ担当教員一同、本格的にこれを学ぼうとDVDを持ち寄って一斉に練習を始めたことがあります。大学の教員は、教員として採用される際に、当該科目を担当するに必要な資質を審査されます。私はピアノの担当教員として本学に採用され、ピアノを教えております。ここに問題があり、専門の狭間の技能については担当者が定まりません。「手遊び歌」を教えるには、アカデミズム(=正当性と権威を重んじる立場)的には、正確な音程で、正しい発声で、正しく発音し、さらに適切な身振りを加えて演じる、総合芸術的な資質が必要になります。そんな資質を備える教員を探すのはなかなか大変です。一方、この「手遊び歌」、現役保育者の多くは、職場に入ってからレパートリーを増やしておられます。

  在学生の実習後のアンケート調査では「手遊び歌」を事前にもっと指導して欲しかったとの回答が多く、保育者養成校の一員として、ピアノ担当教員もこれに資することを目指して、以前、取り組んだのでした。

 今、そのことを思い出話のように語ることになった理由、それはユーチューブの出現とその広がりです。皆さん、試みに「手遊び歌」でユーチューブを検索してみてください。たくさんの質の高い動画がアップされています。あまりに多くて、どこから見て、どの曲を選んでよいか分からないくらいです。皆さん、今はコロナウイルス対策で家にいる時間が長いでしょう。片っ端から見て、聴いて、真似をしてください。記憶に残るものは将来、きっと役にたちます。5月に対面授業が開始されてからは、きちんと楽譜の読み方を学び、正確な表現を担保する基礎力をピアノで学びましょう。

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