平成29年3月、保育所保育指針が改訂されました。それに伴い、児童保育要録の形式も変わりました。「幼児期の終わりまで育ってほしい10の姿」も意識し、年度当初と比べて成長したことをカルテのように書くのです。
より役に立つ保育要録を書くために、参考になる本を書きました。
初めて保育要録を書く若い先生にも分かりやすいように、マンガでも解説しています。その子の長所を書くのではなく、その子の成長が一体どのような援助や環境によってもたらされたのかを捉えることが重要になります。
また、「10の姿」のキーワードから、どのような場面や育ちを取り出せばよいのかが分かるよう、文例を多数、掲載しています。5領域の視点から見た文例や、実例と添削も載せました。読んでいるうちに、「あ、うちのクラスの子に似ている」と感じる姿がきっと見つかるはずです。
一人一人の子どものために心を尽くして援助してきたことを、ラブレターのように書けたらステキです。読み手に伝わる要録が書けるように、少しずつ腕をみがくことを楽しみましょう。
(横山洋子)