三度目の「実習」を終えて

isigantou

 

「保育士資格」と「幼稚園免許」を取得するためには、「実習」を乗り越えなければなりません。

その実習は一度ではありません。

「二年制(短期大学)」の本学でこの二つを取得するためには、わずか二年の間に、合計四回の実習を乗り越えなければなりません。

一年生の終わりに保育実習1A(保育所実習)と1B(施設実習)、二年生前期に保育実習Ⅱ(保育所実習)又はⅢ(施設実習)、そして二年生の九月に幼稚園実習があります。

これが、結構大変なのです。

先日、保育実習Ⅲの学生たち(二年生)と、本学の近くにある「沖縄料理店」で、実習のお疲れ様会を行いました。

(上の画像参照)

保育実習Ⅲを希望した学生たちは、主に(保育所を除く)児童福祉施設に実習に行ってきました。具体的には、乳児院、児童養護施設、母子生活支援施設、知的障害児通園施設などです。

どの施設においても、本当に厳しい状況の子どもたちがいます。そして、それと同時に、その背後に、様々な事情をかかえた親御さんがいます。

保育者は、そうした施設で、一人ひとりの子どもたち、そしてその親御さんに寄り添い、そっと支援を続けていきます。一人ひとり抱えている問題や事情が異なるため、支援の方法も実に様々です。というよりも、個々のケースに応じて、そのつど頭を働かせていかなければなりません。

ゆえに、実習生も、深い人間理解、あるいは幅のある人間性が求められます。単なる技術ではなく、深い次元で人間一人ひとりを理解する謙虚で誠実な態度が求められます。

とはいえ、まだまだ経験も知識も乏しいのが、学生たちです。学生たちは学生たちなりに、精一杯、児童福祉の現実と向き合い、失敗をしながらも、十日間の実習に向き合いました。

そのことを、ほんの少しだけお祝いしたくて、この「お疲れ様会」を催しました。

中には、思うように実習を行うことができずに、苦しんだ学生もいます。もちろん十日間、難なく無事にしっかりとやり遂げた学生もいます。が、どの学生も、決して楽ではなかったと思います。

けれど、「うまく実習をやった」ことがいいとは限りません。

つまづいて、苦しんで、何かに気づく、ということもあります。

約二時間の「食事会」でしたが、皆、しっとりと実習後の心境などを忌憚なく語り合っていました。言葉にするのは難しいですが、とてもよい雰囲気の中で、学生らしい会話を楽しんでいました。

みんな、少しだけ、また成長したように思いました。(柏木)