研究室訪問 高野浩先生(文学・論文演習等担当) 後編

今月中旬の日曜日、小学校教諭をめざすこども学科の2年生は、千葉県教員採用試験の1次試験を受けました。
週明けに学校で会った学生たちは、無事に試験を終え、ほっとした表情で試験のことをあれこれと話しています。
「私、前に『論文演習』で書いたことを本番でも使ったよ」「高野(こうの)先生に見てもらっててよかったね」友達同士で話す言葉からは、採用試験に役立ったことにとどまらない、もっと深い思いが感じられます。
前回に引き続き、高野先生にご登場いただきます。

上:入学前教育(本学への入学が決まっている高3生を対象に行って
   います)の「文章講座」資料
下:実習記録集『ひろはら』原稿執筆の手引き


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学生たちの声
高野先生の「論文演習」のことを学生のみなさんに聞きました。
[:星:]以前は思いつくままに文章を書いていたけれど、論文演習の授業を受けてからは、文章を書き始める前に、書く材料や構成のことを考えるようになりました。
[:星:]模範解答に合わせて自分の文章をかえていくのではなく、自分が書いた文章をベースにして、それをよいものにしていくやり方だったので、とてもやりやすかったし、力もついたと思います。
[:星:]何度も先生の研究室に行って、個別にも見ていただきました。先生は忙しい時でも私たちのことを優先してくださいました。
[:星:]やさしくて大好き[:love:][:love:] 
   ([:!:]これは授業に対する感想ではありませんね…)
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お待たせしました! 高野先生ご本人です。

    [:にこっ:]高野 浩 (こうの ひろし) 先生
文章指導
―学生本人が考えることを重視し、個別対応に時間をかける

[:四葉:]どんな授業を担当しているの?
[:にぱっ:]こども学科では、「文学」、「国語学概説」、「論文演習」を担当しています。このほかに、入学前教育「文章講座」、就職支援講座「論作文」、教育・保育実習記録『ひろはら』の文章指導なども受け持っています。そうしたことから、学生が文章の形で表現したものを目にする機会は多々あります。
[:四葉:]どのように文章指導を行っているの?
[:にぱっ:]「論文演習」という授業では、できるだけ個別対応の時間をとることを意識しています。
[:にぱっ:]かつては学生が書いた文章に対して、改善案やコメントなどを詳細に記して返却していましたが、今はそのやり方はやめてしまいました。その理由は、学生にとって有益ではない、身に付きにくい、と思うようになったからです。
[:にぱっ:]現在は、問題箇所にアンダーラインを引くだけに留めています。そのうえで、なぜそこに線が引かれているのか、どこに問題があるのか、どのように改善すればいいのか、といったことを学生本人に考えてもらうようにしています。
[:にぱっ:]もちろん私の見解や意見も述べますが、それらも含めて、学生本人にメモや訂正を施してもらうようにしました。そうすることで、「わかったつもり」にさせないようにしたいと思っています。
[:四葉:]担当授業の中でもこの「論文演習」の時間が特に好きだとお聞きしましたが、それはなぜ?
[:にぱっ:]学生と直接的に関わる機会が多いからです。指導法を変えたこともあり、一人ひとりと話す機会は増えました。このことをきっかけに彼らとの距離が少しずつ縮まっていっているように感じます。文章指導以外の目的で研究室を訪れる学生も増えました。
[:にぱっ:]学生はいろいろな話をしてくれます。真面目なことからたわいもないことまで、さまざまな話ができるのは、この仕事の魅力の一つですね。
学生へのメッセージ
    ―自分の書いた文章を批判的にとらえる習慣を

[:四葉:]文章作成に関連して、こども学科の学生に意識してほしいことは?
[:にぱっ:]自分の書いた文章を批判的にとらえる習慣を身につけることを望みます。
[:にぱっ:]たいていの場合、書いたものは誰かが読むわけです。だとすれば、どうしたら読み手に自分の意見や見解がより正確に伝わるのか、ということを考えなければなりません。それは書く場面だけではなく、話す場面でも同様です。また、在学中のみの問題でもありません。人生の中で誰しもが継続的に考え続けていくべき課題だと思っています。
[:にぱっ:]そのときに必要になるのは、自分自身が表現したものを批判的にとらえることだと思います。批判的な態度をとることで、自分自身の課題が明確になり、より良い文章を書くことができるようになるのだと考えます。
[:四葉:]先生が育てようとしているのは、小手先の力ではなく、人生という大きな展望をもつ真の思考力・表現力。その力をつけるために、学生自身が「書いた自分」からいったん離れ、「他人の目」で徹底的に考え抜くことの大切さを教えてくださいます。
[:四葉:]そのとき一緒に「他人の目」となってくれるのも高野先生。「親しみをもって話をできる」「一緒に前へ進んでくれる」という安心感は、学生生活をより楽しみ、将来を前向きに考える上でも心強い支えとなっています。
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模擬授業「自身をアピールする」 お楽しみに!

7/31(土)のオープンキャンパスでは高野先生の模擬授業「自身をアピールする」が行われます。
「文章書くのって苦手[:汗:]」という人ほど、きっと何かを得られます。
「頑張ってこれからAO入試のエントリーシートを書こう!」という方にも
おすすめです。
      [:花:][:花:]ご参加お待ちしています[:花:][:花:]