研究室訪問 磯村陸子先生(心理学系授業担当)

    
子どものやる気をひきだしたい
ゆたかな友達関係を育てたい

「先生」として子どもたちに向きあえば 誰もが抱く願いです。
この願いを実現しようとするとき、基盤となるもののひとつが教育心理学
教師・保育者になるには、この他にもいろいろな心理学を学びます。
担当の磯村先生にお話しを伺いました。


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            磯村陸子先生[:女性:]
心理学系の科目(心理学・教育心理学・発達心理学)に加え、生活科関連の科目、教育実習も担当しています
教育心理学の授業
―自分の経験を振り返って言葉にしてみることを出発点に

[:ダイヤ:]どんなことを学ぶの?
[:女性:]:教育心理学の授業では、保育や教育の現場に関係するいろいろな現象(いじめ、勉強などへのやる気の問題など)について学びます。
[:女性:]先日の授業では「いじめ」の問題を取り上げました。
いじめが引き起こしてしまったある事件についてそれぞれが感じたこと、考えたことを文章にし、それをお互いにじっくり読み合い、互いにコメントしあうことから授業をはじめました。
[:女性:]「いじめ」の問題と無関係にこれまでの学校生活を送ってきた人はおそらく少ないですよね。それぞれがその経験を土台にして、授業を通じて少なくとも一歩、考えを深められればいいなと思っています。
[:ダイヤ:]授業の中で磯村先生が大切にしているのは?
[:女性:]まずはそれぞれが経験を振り返って言葉にしてみることを授業の出発点にしています。
[:女性:]それぞれが子どもとして、教育や保育を経験してきているわけで、その経験や考えや価値観がこれから教師や保育者になるための土台になると考えています。
  
[:女性:]その土台を意識した上で、専門的な知識や考え方に触れたり、一緒に授業を受けている他の人たちの考えに触れたりすることで、現象への理解が広がる・深まるのではないかと思います。
[:ダイヤ:]心理学の授業というと、一般的には専門的な知識や理論を教えてもらう、というイメージが強いもの。でも、磯村先生の授業では、自分自身の経験からスタートすることで、問題を自分と切り離さず、リアルな実感をもつものして考えることができますね。
[:ダイヤ:]そして、今まで何となくあたりまえに思っていたことを改めて言葉にし、なぜ自分はそう思うのかを探ることから、自分自身のものの見方・考え方を自覚することになるんですね。カッコよく言うと「自己をとらえ直す」という感じ。
[:ダイヤ:]自分自身とも向き合いながら教育・保育について考えていく授業が、こども学科の学生たちを実力ある実践者へと育てていることが感じられますね。
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先生の素顔
[:ダイヤ:]やわらかい話し方がとても素敵な磯村先生。でも、ご自身では「人前で話をするのは苦手」と以前におっしゃっていたと思います。教員歴を重ねた現在はいかがですか?
[:女性:]今も話をするのは苦手です。できれば人前で話したくないです・・・というのは冗談ですが、いつまでたっても慣れないですね。
[:ダイヤ:]授業の中では人に話したり、説明したりすることだらけですが、心がけていらっしゃることがあれば教えてください。
[:女性:]気づくと一方的にだーっと進めてしまいがちなので、どのくらい伝わっているのか、どこが伝わらなかったのか、授業を聞いて何を考えたのか、とにかく授業の参加者に反応をもらいながら進めるようにしています。
[:女性:]自分の考えを書いてもらったりするのは、私のためでもあります。そういう機会が多いので私の授業は「めんどくさい」と思われているかもしれないです[:汗:]
[:ダイヤ:]先生は「授業」をご自身の研究テーマとしてもいらっしゃいますよね。先生にとって、授業を研究する魅力とは?
[:女性:]1つ1つの授業の中で、子どもたちや先生の言葉・表情、場の空気はどんどん変わっていきます。そういう“流れ”のようなものを見る楽しさがあります。


「教材研究がすごい!」と学生の間でも評判の磯村先生の研究室の書棚
担当科目に関連するさまざまな本も所せましと並んでいます

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模擬授業でお会いしましょう[:女性:]

7/17(土)10:00開始のオープンキャンパスでは、磯村先生による模擬授業「発達心理学:最初の思い出はいつ?」が行われます。
高校生のみなさん、心理学のまなざしで子どもの世界をのぞいてみませんか?