赤ちゃんのプロになるために~授業紹介「乳児保育」

保育士資格取得のための科目の1つに「乳児保育」があります。こども学科では一年生でこの授業を履修します。担当の波多野名奈先生に、授業についてうかがいました。

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乳児保育という演習では、授業のなかで自ら体を動かすことが求められます。赤ちゃん人形を使ったおむつ替えやふれ合い遊び、絵本を読むなどの実習を毎回必ず取り入れています。 どんな実習の時も、一番大切なのは赤ちゃんの目を見て、語りかけることです。

まだ言葉を持たない赤ちゃんですから、話しかけても理解してもらえないかも、と思うかもしれません。確かに話の内容を理解するのは生まれて間もない赤ちゃんにとっては難しいことでしょう。しかし、「誰かが自分に声をかけている」「誰かにとって自分は大切な存在である」ということは、しっかり伝わっているのです。 感性豊かな大人たちに、数限りなく愛情のこもったお世話を受けることで、赤ちゃんは自分自身の存在が価値あるものであること、世界は信頼するに値するものであることを学んでいくのです。

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授業のなかではお人形が相手です。入学当初の学生たちは照れくさいという気持ちもあったかもしれませんが、回を重ねるごとに自然に言葉がかけられるようになってきました。今では、「ジョニー」「はるかちゃん」などと名前をつけて可愛がっています。

夏休みには、赤ちゃんのための手作り玩具を作ってくるという課題にも取り組みました。学生たちの作品の中には、「これは私が欲しい!」と思わせるようなクオリティの高いものもたくさんありました。あの子に遊んでもらえるかな、喜んでくれるかな、と想像しながら創作するのは楽しいものです。

3歳以上の子ども達と比べて、子どもと大人、1対1の関係が濃い乳児保育だからこその喜びでもあるでしょう。 乳児保育の授業で学んでほしいことは一つです。目の前の子どもに自らの心を傾けること。たとえ反応が返ってこなくても、たとえ子どもの記憶に残らなくても、見つめ、見つめ返されるという繰り返される営みの中に喜びと生きがいを感じることこそが、赤ちゃんのプロになるための最初の一歩なのです。

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