専門ゼミⅡ ― 日本経済を学ぶゼミ

今回は上記のゼミの紹介をします。

授業の進め方は以下のようです。まず最初に、ゼミの参加者全員に、各々、この1週間に起きたもっとも印象的な出来事を話してもらいます。今何が起きているのかは一応知っておくように、TVニュースや新聞、あるいはスマホなどを使って、常に情報のアンテナを張っておくことをゼミ生には毎回言っています。しかし残念ながら、ゼミの開始の直前にスマホで慌てて検索しているという、フトドキナ学生もたまにいます。

皆で1週間の出来事を話し合った後に、2名のレポーターが、それぞれ自分の関心のある新聞記事の切り抜きをもとに報告を行います。本日(7月20日)のレポーターHさんとFさん、二人とも7月15日にトルコで発生した「クーデター」の記事でした。Hさんはクーデターの経緯を、そしてFさんはクーデターの原因を新聞記事に基づきながら要約的に解説してくれました。Fさんは、現政権のエルドアン大統領は、トルコ共和国の生みの親であるケマル・アタチュルク以来の「世俗主義」に反するイスラム色の強い政治姿勢を実践してきた、それに対する不満がクーデターの背景にある、と解説してくれました。

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先生のコメント:ふたりのレポーターは、新聞記事をよく理解し、中心になる部分をきちんと捉えて報告してくれました。しっかりとアンテナが張ってありましたね。中近東にはクルアーン(イスラム教の聖典)に基づく厳格なイスラム教国が多い。その中で、トルコは、「世俗主義」(政教分離)に基づいて市場経済を積極的に導入し、近年急速な成長を遂げてきました。今回の事件は、クーデターを契機にしてこれまでのトルコ国家の在り方の変調の兆し、と危惧する見方もあります。実際、エルドアン大統領は、放送24局の免許取り消し、2万5000人の公務員の停職処分、私立学校教員21000人の免許取り消しなど強権的な粛清を行っており、「開かれた国トルコ」の変容につながりかねません。(by 市岡)